■「高級システムキッチン」ってどんなものなの?
高級システムキッチンに明確な基準があるわけではないのです。漠然と「高いけれど、欲しいなあ」という憧れを集める製品−−それが、高級システムキッチンなのです。
システムキッチンの普及品は30万円から50万円程度です。これに対し、80万円以上になると高級な印象になります。120万円以上は間違いなく高級です。200万円を超えると超高級で、ヨーロッパからの輸入品になると、500万円を超える高給外車並のシステムキッチンも存在します。
500万円以上の製品は別格として、だいたい80万円以上のシステムキッチンが高級だと思ってよいのです。具体的な名前をあげると、日本製の場合はトーヨーキッチン、外国製ではドイツのジーマティックが、高級システムキッチンの代表的ブランドです。ちなみに分譲マンションに設置されるスタンダードレベルのシステムキッチンは、40万円程度が一般的となっていますが、トーヨーキッチンやジーマティックを備える物件も現れています。
■「高級システムキッチン」の長所は?
システムキッチンが高級になると、素材が高級になります。例えば、ステンレス製の場合、使用されるステンレス板が分厚くなります。カウンタートップが人工大理石の場合、質感が天然石に近づき、さらには人工ものではなく、天然の石が用いられるといった違いが生じるわけです。
扉のパネルにも、本物の木が用いられたり、ステンレスが用いられたりします。さらに、作動の質感も高まり、扉の開け閉め、引き出しを引くとき、収めるときの動きが重々しくなります。
例えば、引き出しを閉めようとします。引き出しを押すと、はじめは滑らかに、徐々にブレーキがかかり、最後は静かに引き込まれるように……。そういう動きが高級感を感じさせ、ファンを増やしているのです。
■「高級システムキッチン」に短所はないの?
実際に使っている人たちの話を聞くと、使い勝手の不満は少ないです。「さすがに、高級品は違う」という意見が多いです。
ただ、外国製品の場合、不都合が生じたときのアフターケアが遅いという声もあります。日本でのサービス体制がまだ整っていないためでしょう。高級システムキッチンでは、製品の良さだけでなく、アフターケアに関するチェックも必要となるのです。
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