お役立ちコラム
No.14 電気温水器のウソ・ホント
■電気温水器は、どんな仕組みになっているの?
電気代の安い深夜電力を利用してお湯をつくり、タンクに溜めて翌日使い
ます。これが、電気温水器の基本的仕組みです。
もう少し詳しく説明すると、深夜電力でつくるのは100度近い熱湯です。
これをタンクの上部に溜めます。タンクの下のほうには水道水がそのまま
入り、この水道水と熱湯を混ぜ合わせ、適温にして浴室やキッチンに給湯
しているのです。
水道水は随時補充されるから、外から見たタンクの容量以上にお湯が出
てくることになります。想像以上にお湯が使える理由なのです。
■電気温水器は、追い焚きができないの?
かつて電気温水器の欠点とされていたのが、追い焚きできないことです。
それに代わる機能として、「高温差し湯」というものがあります。これは、
熱いお湯を浴槽に注ぎ、湯温を上げるものです。
確かに温度は上がるが、効率が悪いし、浴槽の湯量が増えてしまうのが欠
点です。根本的な解決法にはなりませんでした。
そこで、今の電気温水器には保温機能が付き、最長で6時間とか8時間、
浴槽のお湯を適温に保つようになっています。これで、追い焚きをする必要
がなくなることになりました。
さらに、日立空調システムのフルオートタイプは、追い焚きもできるよう
になっています。これは、タンク上部の熱湯部分にパイプを通し、そのパイ
プ内に浴槽のお湯を送るという仕組み。
パイプを通ったお湯は熱湯によって温められ、浴槽に戻ってきます。これで
湯量を増やすことなく、湯温が上がるしくみです。
■電気温水器に欠点はないの?
では、電気温水器に欠点はないのでしょうか。実際に使っている人たちの
感想を聞くと、設置場所をとるのが難点というのがありました。今は大きな
タンクを室内に設置することは少なく、屋根付きのバルコニーや庭に置くの
が一般的です。でも、装置が大きいので、邪魔になるそうです。
加えて、装置の値段が高い、と言う声も多くありました。タンクの容量が
多くなったといっても、大家族の家ではやはり不安です。2基設置するのは
費用面で無理です。だからあきらめたという人も。
もう一息、安くなって欲しいというところのようです。
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