■「サイレントシンク」ってどんなものなの?
サイレントシンクを直訳すると「静音流し」・・・音を立てることが少ない流しのこと
です。流しには、混合水栓から水やお湯が流されます。
このとき、勢いよく水やお湯を出すと流しからダーンという音がします。
この音を出にくいようにしたのが「サイレントシンク」です。
現在、システムキッチンの作業台は人工大理石とステンレスの2種類が主流になって
います。しかし、シンク(流し)はほとんどがステンレス製です。
作業台が人工大理石でも、シンクはステンレスというのが一般的です。
そのため、「水を勢いよく出したときの音がうるさい」という不満があり、それを解
消するために考え出されたのがサイレントシンクなのです。
■「サイレントシンク」の構造と長所は何?
サイレントシンクは、シンクの裏側に音の発生を抑える制振材等を貼り付け、さらに
防湿材で覆う構造になっています。その結果、水音が響きません。
通常60デシベル程度の音が発生するところを40デシベルまで低減させることが可
能だそうです。「騒がしい事務所」程度の騒音が「図書館」程度の音に変わるわけな
のです。
さらに、熱湯をシンクに流したときの反ね返り音も発生しません。シンク表面の温度
が0度までのとき、100度の熱湯を流しても「ボッコン」という音が出ないことに
なっています。これは、深夜にカップ麺を食べるときなど重宝すると思います。
■「サイレントシンク」に短所はないの?
このサイレントシンク、実際に使ってみた人の感想はどうなのでしょうか。
まだ数は少ないのだが、「確かに、水音は静か」「音がしないので、リッチな気持ち
になる」と概ね好評のようです。
一方で、「洗い物をするときは、水音や食器同士がぶつかる音があるので、洗い物作
業全体が静かになるわけではない」という声もあります。
確かに長所は大きいのですが、過大な期待は禁物といったところです。
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