■「デルタ型浴槽」ってどういうもの?
直訳すると“三角形浴槽”。といっても、三つの角が尖った浴槽(バスタブ)
というわけではありません。
直角三角形の三つの角を丸めて、さらに、一番尖った角を押し込んでゆき、
60センチメートル程度の辺にする…正確にいうと、直角三角形をベースにした
台形になっているのがデルタ型浴槽です。
上から見ると、幅の広い辺と幅の狭い辺があり、浴室のドア側に幅の狭い辺を
配置しています。これでドアからの出入りが容易になっています。
幅の広い側には浴室内に腰掛けを設置し、小さな子供の入浴が楽にできるよう
になっている。以上が、デルタ型浴槽の中身です。
■「デルタ型浴槽」の長所は?
デルタ型浴槽の長所は、小さな子供と一緒でもゆったり入浴できること。この
点は、「シェル型浴槽」と同じです。それに加え、もうひとつの長所がありま
す。それは、洗い場を広く確保できることです。
シェル型浴槽の場合、浴室全体の広さによっては、洗い場が狭くなってしまう
ことがあります。ゆったり入浴はできても、親子で体を洗うときは窮屈、とい
うことが起きがちなのです。その点、デルタ型の浴槽であれば、多少狭い浴室
でも、親子で体を洗うときの窮屈さが解消されます。それが、デルタ型浴槽の
最大の長所といえます。
■「デルタ型浴槽」に短所はないの?
「多少狭い浴室でも、窮屈さはない」といっても、どんなサイズの浴室にも設
置できるわけではありません。大型の浴槽であることは変わりないので、ある
程度の広さは必要です。目安としては、浴室全体が1.4メートル×1.8メートル
以上あること。それより狭い浴室では設置できないのが実情です。
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