■「浴室の透明ガラスドア」って、どういうものなの?
「浴室の透明ガラスドア」というのは、洗面所(脱衣所)から浴室に入るときのドアを透明ガラスにすることです。従来このドアには、アルミの枠ですりガラスのような樹脂板をはめ込んだ半透明の樹脂板が多く使われてきました。これだと、シルエットは分かりますが中は見えなくなるので、女性でも安心ですよね。
これに対し、透明ガラスのドアは本当に透明なので、浴室内が丸見えになります。ドアだけでなく、洗面所と浴室間の壁も透明ガラスにして「全面的に丸見え」になってしまう浴室も出現しています。極めてオープンな浴室が少しずつ増えているのが状況です。
■「浴室の透明ガラスドア」には、どんな長所があるの?
なぜ、浴室のドアや壁を透明ガラスにするのでしょうか。その理由とは、「どうせ一人で使うのだから、開放的にしたい」というものなのです。
洗面所と浴室間の仕切りを透明ガラスにすれば、のびのびした空間になる−−これは誰も想像できるでしょう。問題は「裸をみられると恥ずかしい」ということです。
ここで考えたいのは、家族の誰かが入浴している時に洗面所に入るだろうか、ということです。子供が小さいうちなら、そういうこともあるでしょう。
しかし、子供が大きくなった時、子供の入浴中に洗面所を使う親がいるでしょうか。例えば、高校生の娘が入浴中に父親が洗面所で歯磨きしたら、大騒ぎになりかねません。そのような家庭であれば、入浴中は洗面所も専用使用することになります。つまり、浴室も洗面所も一人で使うようになるのです。だったら、間仕切りを透明ガラスにしてのびのび使ったほうがよい−−納得の理由ですよね。
また、一人暮らし向きの1LDKなどでは、透明ガラスを用いても何の問題もありません。一人暮らし用の浴室、洗面所は決して広くないので、透明ガラスの効果(のびのびする)がさらに際立つことになります。そう考えると、透明ガラスのドアも悪くないという気がするのではないでしょうか。
■「浴室の透明ガラスドア」には短所はないの?
狭い浴室も広く見せてくれる透明ガラスのドアですが、欠点もあります。それは、汚れが目立つということです。
浴室だから、ドアに水はねや石けんが飛び散るのは仕方がありません。飛び散っても、半透明の樹脂パネルであれば目立ちにくく平気でいられるのですが、透明ガラスではそうはいきません。水や石けんの跡が残り、目立ってしまうのです。
きれい好きな性格の場合、この汚れは気になって仕方がありません。その結果、お風呂を掃除する時、ガラスドアまで磨かなくてはいけなくなります。つまり、余計な手間が増えるということです。浴室に透明ガラスドアを使う場合は、そのことも覚悟する必要があります。
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