寒い冬にはゆっくりお風呂に入りたいものですね。ですが、冬のお風呂には危険が隠れているのをご存知ですか?
■ヒートショックにご注意を!
冬のお風呂で最も危険といっても過言ではないのが、ヒートショックです。
ヒートショックとは、急激な温度の変化により血圧が急上昇・急降下すること。特に高齢者に多く起こる現象ですが、どの年齢でも気を付けた方が良いことには変わりありません。
■温度差を無くすことが大事
ヒートショックは、お風呂の入り方を工夫することで防ぐことができます。
一番の原因になるのが、極端な温度差。寒い脱衣所や洗い場で冷えた体でいきなり温度の高いお湯に入ると、急激な血圧の変化が起こり、脳出血や脳梗塞を起こす可能性があるのです。
この温度差を無くすには、以下のような対策があります。
・脱衣所をヒーターなどで暖めておく
・浴室内を浴室暖房乾燥機などで暖めておく
・お湯を溜める場合は、シャワーで高めの位置からお湯を溜めるようにする
・お風呂に入る前に、お風呂のふたをあけておく
・お風呂に入る前に、洗い場にシャワーでお湯を流しておく
高温のお湯に浸かるのを避けるのも、ヒートショックの対策になります。最初は低めの温度でお湯を入れ、徐々に熱い温度のお湯を足していくと、外気との温度差が少なくなります。また、湯船に浸かる前には必ずかけ湯をしたり、湯船に浸かる時と出る時にゆっくり動くようにするのも効果的ですよ。
■お風呂に入るタイミングにも気を付けて
食後や飲酒後すぐは、ヒートショックの危険度が上がることがわかっています。できれば1時間程空けてからお風呂に入るようにしましょう。また、お風呂に入る前にコップ1杯分の水分を飲むと、体への負担が減ってリスクが下がります。
寒いからこそ熱いお湯に浸かりたくなるものですが、安全を考えた入り方をするのも大事なことです。少しだけ気を付けて手間をかけて、寒い時期のお風呂をゆっくり楽しんでください。
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