■「浴室テレビ」って、どういうものなの?
「浴室テレビ」というのは、浴室内の壁に設置される小型の液晶テレビのことです。
といっても、身体を洗いながら見るためのものではありません。浴槽にゆったりと
入って見やすい位置に設置されるものです。湯船につかって長湯をしたい人のため
の設備といえます。
とはいっても、多くの人はそんなに長い時間湯船につかってはいないと思います。
せいぜい3分から5分くらいのものです。しかし、世の中には30分から1時間も
の間、湯船につかっている人たちがいます。少ないお湯に下半身だけ入れる「半身
浴」の愛好者がその人たちです。「半身浴」好きは、湯船での暇つぶしが大きな課
題です。その暇つぶしにうってつけなのが「浴室テレビ」ということなのです。
■「浴室テレビ」は、後付けできないの?
半身浴の愛好者で、既存のお風呂にテレビを付けたいと考える人は多いです。
しかし、既存の浴槽にテレビを設置するのはむずかしいのです。というのも、湿気
や熱気が外に漏れないようテレビの設置工事を行なうのが困難であるためなのです。
現在ある「浴室テレビ」は、システムバスに設置されるものがほとんどです。
そして、設置工事はシステムバスの製造工場で行なわれます。システムバスの密閉
状態を損なわないように、慎重に取り付ける必要があります。
だから、浴室にテレビを設置したい場合は、浴室テレビ付きの家を買うか借りる、
もしくはリフォームで、システムバスごと交換するしかありません。
「浴室テレビ」の長所と短所は?
実際に「浴室テレビ」を使っている人の話を聞くと、賛否両論があります。
長湯をする人には大好評です。しかし、長湯をしない人の場合、設置されていても
全然見ないということになりやすいようです。
ただし、長湯をしなくても、「子供をお風呂に入れやすい」という声があります。
アニメ番組があると、子供はなかなかお風呂に入りたがらないので、その時、お風
呂にテレビがあれば、入ってくれやすいということだそうです。「見たいテレビ番
組があっても、入浴できる」のは、大人にとってもメリットになると思います。
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